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妊娠のしくみ

 

妻の卵子と夫の精子が出会い、受精卵となって子宮内膜に着床することで妊娠は完了します。

 

卵子と精子が作られるしくみと、受精から着床までのメカニズムを理解しましょう。

 

卵子がつくられるまで

卵子の元になる原子卵胞が作られるのは、まだお母さんの胎内にいる頃です。

 

女児の卵巣は妊娠8週頃にできあがり、その中で卵細胞が分裂を繰り返し、妊娠20週頃にはおよそ700万個の原子卵胞が作られます。

 

その後次第に減っていき、出生時にはおよそ200万個、思春期には20〜30万個まで減少します。

 

その後は一回の月経周期で約1000個が減少すると言われています。

 

月経のしくみ

女性は思春期を迎えると、脳の視床下部から「ゴナドトロピン放出ホルモン」が分泌されるようになり、月経が始まります。

 

月経周期は「卵胞期」、「排卵」、「黄体期」、「月経」から成っています。

 

卵胞期

視床下部から「ゴナドトロピン放出ホルモン」が分泌されると、それを受けた下垂体が「卵胞刺激ホルモン(FSH)」を分泌して「原子卵胞」を育てはじめます。

 

発育中の卵胞は、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」を分泌し、子宮内膜を育て始めます。

 

卵胞が20mm前後にまで育つと、今度は下垂体から「黄体化ホルモン(LH)」が大量に分泌され、排卵を促します。

 

排卵

黄体化ホルモンの分泌が最大になる(LHサージが起こる)と、24時間〜36時間の間に「排卵」が起こります。

 

排卵日検査薬は、この時に分泌される「黄体化ホルモン(LH)」を検出することによって、排卵を予測します。

 

黄体期

卵子を放出した後に残った卵胞の細胞は、大きな黄色いかたまり(黄体)となって、「黄体ホルモン」を分泌します。

 

「黄体ホルモン」は「卵胞ホルモン」と協力し、子宮内膜に栄養を送って、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くします。

 

月経

妊娠が成立しなければ、黄体はおよそ14日間で退化し、黄体ホルモンの分泌が減少します。

 

その結果、それまで厚く育っていた子宮内膜が剥がれおち、血液とともに排出されます。

 

精子が作られるまで

男性が思春期を迎えると、精巣の精細管という器官の中で精子を作りはじめます。

 

精細管の中には、精子のもとになる「精原細胞」があり、男性ホルモンの作用を受けて「精母細胞」→「精子細胞」→「精子」へと成長していきます。
「精原細胞」から「精子」になるまでに約74日間かかるといわれています。

 

精細管で作られた精子は、精巣網から精巣輸出管を通って、10〜14日かけて成熟しながら「精巣上体尾部」に入り、ここで蓄えられます。

 

妊娠のメカニズム

受精から着床まで

卵子の旅

排卵によって卵胞から飛び出た卵子は、卵管采にキャッチされ卵管内へ取り込まれます。
※ここで卵子がうまく卵管采にキャッチされないことをキャッチアップ障害(ピックアップ障害)といい、不妊原因の一つとされます。

 

数分で卵管膨大部にたどりついた卵子は、ここで精子との受精を待ちます。

 

精子の旅

1回の性交で膣内に放出される精子の数は「2億〜3億個」で、これらのうち元気な精子だけが卵子に出会うべく子宮頸管を上って行きます。

 

第1の関門、子宮頸管に進入できるのは、射精された全精子の1%にも満たない数で、子宮に到達できるのは約10万個だと言われています。

 

第2の関門、子宮卵管接合部は内径わずか0.1mmほどの細い穴で、ここを通り抜けられる精子の数は、わずか数百個です。

 

子宮卵管接合部から、卵子の待つ卵管膨大部までの道は「卵管狭部」といい、進入してきた精子のうち数十個がここに付着して排卵を待ちます。

 

射精直後の精子には生理的留め金が何重にもかかっていて受精能力はありませんが、女性生殖器内に入ると、留め金が順次外れて、排卵が起こると最後の留め金を外して受精能力を獲得すると言われています。

 

受精

排卵が起こり「受精能」を獲得した精子は、「卵管膨大部」へと進み、卵子と出会います。

 

卵子は「放線冠」とよばれる細胞と、「透明膜」とよばれる薄い膜で覆われており、精子は頭部に持つ「酵素」によって、「放線冠」や「透明膜」を溶かし始めます。

 

運良く1個の精子が卵細胞へと進入すると、精子の核は崩壊し、中から染色質が流出し、尾部は動きを止めます。

 

卵は透明膜の構造を変化させ、他の精子の侵入を阻止します。

 

精子の雄性前核と、卵子の雌性前核が融合して受精卵となります。

 

着床

受精卵はゆっくりと卵管内を進み、子宮を目指します。

 

子宮にたどりつくまでの間に、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら成長します。

 

受精からおよそ4〜6日かけて、100前後の細胞からなる「胚盤胞」へと成長し、透明帯の殻を破って脱ぎ捨て、子宮内膜に根を下ろします。

 

妊娠成立

2〜3日かけて子宮内膜へ潜り込むと、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織から、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。

 

妊娠検査薬は、このhCGを検出することにより、妊娠を調べることができます。


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